コラム 「RPAの気になる話」

2022年度版 RPAのマジック・クアドラント

2022.08.16

5月のコラム「RPAソフトウェアのポジショニングを改めておさらい」で、ガートナー社のマジック・クアドラントを使って、RPA製品のポジショニングをおさらいしました。2022年版のマジック・クアドラントが発表されたので、続編コラムをお届けします。

2022年版 RPAソフトウェアのマジック・クアドラントはUiPath社サイトからどうぞ

マジック・クアドラントはソフトウェア製品の分野ごとに、ビジョンと実行力で、各製品のポジショニングを示すものです。4つの象限に分けられ、時計回りにビジョンも実行力もある「リーダー」、その分野のビジョンやロードマップを持つ(しかし実行力でリーダーに一歩遅れる)「ビジョナリ」、特定の領域で力を持つ「ニッチプレイヤー」、現時点で技術や営業力に長けリーダー企業を追う「チャレンジャー」に分類されます。

2022年版マジック・クアドラントで注目したいのは「リーダー」ポジションです。2021年はUiPathAutomation AnywhereBluePrismMicrosoftでした。UiPathが頭一つ抜けて、それにAutomation AnywhereBluePrismMicrosoftが続く構図は同じですが、ここにNICEが加わって5社になっています。NICEはコールセンター分野に強みを持ち、業務自動化のRPAだけでなく、AIチャットボットやIVR、コールルーティングや予測ダイヤルなど、コールセンターソリューションをワンストップに提供するプレイヤです。BluePrism2021年版ではリーダーとチャレンジャーの境界にいましたが、SS&Cが買収しポジションが右上に移動しています。SS&Cは金融機関向けにソフトウェア開発・販売・アウトソーシングを行う企業ですが、顧客数は金融機関を中心に20,000社と言われ、BluePrismにとっては、その顧客ベースを得たことがポジションの改善につながったと思われます。

ポジションが総じて右上に移動したな、というのが第一印象です。2020年、2021年、2022年のマジック・クアドラントを重ねてみるとわかるのですが、2020年の青いプロットよりは、2021年の赤いプロットの方が、それよりも更に2022年の緑のプロットの方が右上に寄っています。

数字で示すと下表のようになります。各象限について、それぞれの丸の、中心からの距離の平均と標準偏差を示しています。数字そのものに意味はないので差と変化だけに注目してください。また、物差しで測っているので誤差はご容赦ください。

リーダーの象限は平均が年を追うごとに伸び、標準偏差も2021年から大きな値を取るようになっています。中心から遠くに移動しつつ、ばらついているということになります。逆に、ニッチプレイヤーの象限は平均が年を追うごとに短くなっています。標準偏差は大きく変化していないので、ばらつきは同じでも、だんだん中心に寄っているということになります。

どのソフトウェア分野もそうですが、その分野の先駆的リーダーがいて、それを追いかけるように多くの企業が参入し、いくつかの企業が2番手集団を形成し、市場が暖まった頃に大手が参入し買収が始まり、そして技術・資金・顧客を持つ数社のリーダーへと収れんしていきます。マジック・クアドラントから見ても、収れんへの過程にあるのだなという印象です。

RPAツールを選ぶ際、リーダー企業のツールは先ず候補になりますが、お客様のニーズや環境によってチャレンジャー・ビジョナリ・ニッチプレイヤーのツールが向くこともあります。これからRPAツールを選ぼうとお考えのお客様、いま使っているRPAツールでいいのか不安を感じているお客様は、当社までお問い合わせ下さい。

 

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