コラム 「RPAの気になる話」

雲仙でRPAとAI-OCRの勉強会をしてきました(その1)

2022.11.29

CACは、長崎県雲仙市とデジタル化推進および観光振興に向けた協定を結んでいます。その一環として、2022年11月、雲仙市行政改革推進委員会でRPAとAI-OCRの勉強会を開催させて頂きました。短い時間ではありましたが、行政のデジタル化推進についてヒントになる話ができたのではないかと思います。

このコラムでは、勉強会でお話ししたRPAのポイント 3点を、補筆しながらご紹介したいと思います。

そもそもRPAをどう理解するべきか

RPAはRobotic Process Automationの頭文字をとったものですが、「ホワイトカラーの業務を効率化・自動化する仕組み」「ソフトウェアロボット」「仮想知的労働者」といった説明がされることが多いです。もっと簡単にいうと、決められた通り動くキーボードとマウスであり、定型的なシステム操作を自動的に行ってくれるものです。

これもチェック! RPAを人型ロボットに例えてマンガで説明しています。
RPAマンガ劇場(7分44秒)
https://cacrpa.com/rpa-manga/

なぜRPAが注目されるのか

これまでのシステム化も、業務の自動化を目的としていました。では、なぜRPAが自動化のツールとして注目されるかというと3つの理由がありそうです。

・ 人と同じように複数のシステムを横断して処理ができる
・ 今あるシステムを修正することなく、そのまま活かせる
・ 比較的導入コストが低く、人の作業を減らすという点で効果が見えやすい

「複数のシステムを横断して」というところが重要です。組織には複数のシステムがありますが、それらは業務ごとに作られていることが多く、異なる業務システム間でデータを受け渡しする時はCSVファイルでエクスポート・インポートしたり、印刷してそれを見ながら人が入力しなおしたりします。こういった手作業は不可欠な割に、単純な繰り返しが多く、決められた通りにキーボードとマウスを動かすだけです。つまりRPAで置き換えて人の手作業を減らせる、しかも、今ある業務システムはそのままで良く、比較的導入コストも低い。業務システムそのものを改修するより費用対効果が見えやすく、それゆえ注目のツールになっているといえるでしょう。

これもチェック! 業務別RPAユースケース:改善・自動化された業務例の一覧
https://cacrpa.com/case/business/

自動化は「働き方改革」の第一歩になる

「生産性の低さ」「労働力人口の減少」「長時間労働」、これらは相互に絡み合って現代の社会課題となっています。RPAが単純な繰り返し作業を人に代わって行い、人がクリエイティブや業務に割く時間を増やすことができれば、こういった課題を解きほぐす第一歩、「働き方改革」の第一歩になります。
また、細かな数字が並ぶような作業、給与や財務など間違ってはいけない作業をRPA化することで、担当者の心理的なプレッシャーを緩和するという効果もあります。正確さへの要求を人からシステムに移すことで、人に余裕を与えられるという点も、「働き方改革」を考える際に注目すべきだろうと思います。

人事でのRPA導入事例、生産性と正確さが向上
~工数削減だけじゃない!社員をストレスから守るRPAの効果~
https://cacrpa.com/case/detail01/

まとめ

RPAは、単純・定型・繰り返し業務を自動化するツールとして登場しましたが、理解の仕方によってシステム間接続ツールにもなりますし、働き方改革の実現手段にもなります。「RPAをこれから考えたい」「改めて考えたい」という皆様、CACがご相談にのります。お問い合わせください。

本記事のカテゴリ :RPA技術コラム

ジャンル:AI-OCRRPA計画・導入

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