6.最後に 6.最後に

6.最後に

これまでRPAを小規模にはじめて会社規模まで拡大する方法について、ステップごとにポイントを絞り述べてきた。今後RPAは、導入フェイズから全社拡大を経て、当たり前の労働力になっていく過程で、AIなどほかのテクノロジーと連携しながらさらに仕事の幅を広げていくだろう。

その中で、筆者が考えるRPAがもたらす最も大きなインパクトは、「人の価値観が変わること」ではないかと捉えている。

RPAは人より「正確に」「早く」「安く」仕事を行うことができる。これらは今まで人間が会社や顧客から受けていた評価軸でもある。RPAが人間以上に「正確に」「早く」「安く」仕事を行うと、人はもっと人間らしい仕事を期待され、そのアウトプットで評価されるようになる。人によってはとても戸惑うかもしれない。なぜならば、従来型の仕事は半ば人間性や自分らしさを抑えて機械的にこなすことが期待された仕事であり、大半の企業はそういった仕事に従事する従業員を管理・統制するために最適化された階層型の組織構造であるからだ。RPAによって価値観や評価軸が変われば、人の仕事のやり方も変わらざるを得なくなり、組織も最適化する必要性が出てくるものと思われる。そしてこれが筆者がRPAは会社で取り組むべきだと考える理由の1つでもある。

RPAは「働き方改革」に直接的に効くソリューションであるため注目を集めている。筆者は「働き方改革」の本質は「人間性を取り戻す事」であると考える。人は今後、RPA(ロボット)と向き合うことで、人間性や自分らしさと向き合うことになるだろう。

2018年末時点で拡大期や幻滅期など様々な言われ方はあるものの、RPAの普及はまだ始まったばかりだ。本稿が、これからRPA導入に漕ぎ出す皆様にとっての一助となることを切に願う。

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