CACでは、さまざまな高付加価値型のシステムソリューションを提供しています。企業の人事部門向けにはBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスを提供することで、人事業務の効率化・高品質化を実現し、そのことを通じてお客様の企業価値向上に貢献しています。

このBPOサービスを提供するCAC産業ビジネスユニットBPO部では、当社ならではのアプローチでBPOサービス自体の改革に取り組んでいます。そのキーになるのが「RPA」です。具体的にどのような考え方・方法で改革を進めていったのか? サービス責任者の岩井、新規営業担当の篠原に話を聴きました。

CACのBPOサービス

お客様のシステムやニーズに合わせたオーダーメイド型のBPO

CACのBPOサービス「人事給与業務フルアウトソーシング」は、ユーザー企業が利用している現行の人事給与システムをそのまま活用できるオーダーメイド型のBPOサービスです。BPO市場は、「人事部門などにおける処理業務をアウトソースし、採用や教育、制度設計などの本来注力すべき戦略的業務へリソースを集中したい」という顧客ニーズに応えることで成長を続けています。専門の事業者に委託することにより作業効率が向上し、サービス品質の向上やコスト抑制につながることもBPO活用の大きなメリットです。

人事給与業務のBPOサービスは多くの事業者が提供していますが、受託企業側の用意したシステムで、かつ予め設定された範囲内で業務を請け負うのが一般的です。しかし、そのような限定的なサービスメニューでは一部の業務を社内に残さざるを得ないケースもあり、BPOの効果が限定的となって、そのメリットを十分に享受できないことも少なくありません。

「当社のBPOサービスは、お客様の人事部門を当社内に作るようなイメージです。今お使いのシステムをそのまま利用しますので広範囲の業務を受託可能です。もちろんさまざまな人事給与システムに対応できます」(篠原)

CACのBPOサービスは、現在約100社(対象人数8万人)の顧客が利用しています。例えば国内16社のグループ企業を有する卸売企業様では、4,600人の従業員を対象に、人事・給与・就業・福利厚生および社宅関連業務までをフルアウトソーシングの形態で受託しています。また、当該顧客には人事給与システム「COMPANY」の運用支援サービスも提供しています。

RPAの導入背景

顧客のコスト削減ニーズや自社の人手不足解消が背景に

CACのBPOサービスがRPAを導入したのは次のような背景からです。

「お客様企業は業務効率化や業務品質向上、さらにはコスト削減などの課題を常にお持ちです。アウトソーシング先のCACがRPA導入でこれらの課題を解決し、さらなる業務効率化や業務品質向上、コスト削減などにつなげたいという意図がありました」(篠原)

お客様のニーズで最も大きいのがコスト削減です。CACがRPAによって業務を効率化し、サービス提供に必要な工数を削減することで、人件費など諸コスト上昇の影響を抑制して、安定した価格でサービスを提供することができます。CACの立場から見れば、それは自社サービスの価格競争力の強化ということにもなります。そしてCAC側には「人手不足」という切実な問題もありました。

「BPOサービスへのニーズが高まる一方で、社会的な労働力不足により、特に首都圏では受託するプロジェクトの要員を確保することが徐々に困難になってきました。今後少なくとも2~3年はこのような状況が続くだろうと思われる中で、ちょうど当社がRPAソリューションの提供を開始したので、人手不足の解消に活用しようと考えました」(岩井)

株式会社シーエーシー
産業ビジネスユニット BPO部
BPOグループ
篠原 千明